明け方だった
僕は下半身になにかわからない痛みを感じた
今までに感じた事のない痛みだ
タクシーを呼び、緊急外来へと走らせた
つくとすぐに痛み止めの薬をうたれ、点滴をされた
自分のジタイがうまくのみこめない
明け方、ドクターが想像いがいの事をつたえた
「入院しちゃおうか」
僕は駄々っ子のように言った「帰ります」
「痛み、つらかったでしょ」
「はい」
「水野さん、入院のてはずして」
初めての入院だ
テンパる
水野さんは、僕をつれ院内の説明をはじめた
「売店はここ、入院のてつずきはここで」そこらへんからテンパってる僕はなにを言われたかは思いだせない
「水野さん、たばこは」
水野さんは顔をくもらせ、病院の外に仮設らしい灰皿を教えてくれた
僕は四階の一番かどの部屋へ案内された
まだ痛みがあったので横に なった
窓の外には富士山が一望できる
病人にとって、よい景色とか、悪い季節とかは関係ない
仕事の事が気になり、ボスと白岩さんと太郎さんにメールした
その後、血液検査、シーテースキャンをして又、病室に戻った
なにをすればいいのかわからない
なにをすればいいのかわからない
とりあえタバコを吸いにいこうと思った
点滴のパックを移動しきの台に移し先程の仮設の灰皿へと歩きだした
ナースステーションの前を通っていると水野さんとめがあった
僕は水野さんにタバコを吸いに行くとなんとなくめでつたえた
水野さんはコクリとうなずきみんなにはきずかれないようにあごでエレベーターをアイズした
青空の下、仮設の灰皿で僕は一人マールボロに火をつけた
あっそうだ、馬鹿ウラハタに電話しよう
ウラハタはあからそまに寝起きだった
「俺入院しちゃったよ」
「あ、はぁ」
ウラハタは寝起きだ
「どこが悪いっすか」
「おちんちん、下半身、ニョウカン結石だよ」
「はぁ」ウラハタは寝起きだ
「ちょっとこのさき切っといて」僕は予約の事を伝えたつもりだった
「はぁ」ウラハタは寝起きだ
「ニョウカンですか?」
マールボロの火薬が弾けた
青空をながめながらウラハタに電話した事を後悔した
つづく