今から、千葉に帰郷します
実家に帰るとなると、昔をいろいろと思いだす
僕の実家は、千葉の高級住宅街になぜかある
高級住宅街なのに、僕の家は中級階級である
線路の横にある一軒家だ
だから、小さい頃の友人はみんな、お金持ちだった
なかでも1番なかのよかった友人は、医者の息子で本当に金持ちだった
家は、ふきねけのある三階だてでコルクの床だった
夜御飯をいただいた事もあった
食卓にはみたこともないお肉がならんでた
中は生で周りは少しこげめのついたステーキだった
子供心にもこれは遠慮しながら食べなければと思い遠慮ぎみに食べた
家に帰りありのままを母に報告した
しかし、腹は満たされてなかった
昨日の残りのカレーライスを食べた
母が「あんた、御飯食べたんじゃないの?」
「うん、口にあわなかった」
母は、大笑いしてオカワリをついでくれた
彼が海に行こうと誘ってくれた
彼の家につくと僕は赤いベンツに乗せてもらい近くの江戸川までベンツでいきそこからクルーザーに乗って東京湾まで行った
クルーザーの中で白いメロンや四角いスイカを食べさせてもらった
母に「海どーだった?」
と聞かれ僕はなぜだか
「やっぱり口にあわん」
これ以上話すと母がショックを受けると思いそれ以上は話さなかった
母は、さっしたのかニヤニヤと笑うだけだった
小学五年生になるころには、少しずつギャップを感じ出した
彼の家に遊びに言って、彼のコロコロコミックを読んでいると、彼は横で村上春樹や星シンイチを読んでいた
中学生になると彼は学習院に進み僕は地元の中学に入学した
僕はムラサキ色の靴紐がついたケーパーをはいた
彼はバスのローファーをはいた
僕は浅香唯を聞いた、彼はバッハとMichael Jacksonを聞いていた
高校に進学する頃にはもう連絡は自然ととっていなかった
後から引越した事を聞かされた
いろんな意味で寂しくなった