チビが生まれて初めて宿題を持って帰って来た
タンザクに願いを書いて保育園に提出しなければいけない
一歳九か月の彼にとっては難しい課題だ
彼の前にタンザクを置いてペンを持たせ、家内と二人で見守った
ニフンくらい彼は悩み、ペンを走らせた
なんだ、なんて書いたんだ
残念ながらタンザクからはなにを願ったのかは、把握できない
きっとみんな元気でとか、家族仲良くとか、お父ちゃんと新幹線を見に行きたい、とか
僕は空想した
彼に直接聞いてみた
彼は、恥ずかしそうな顔でこう言った
でん、でん!
どうやらでんでん虫らしい
彼の1番の願いはでんでん虫だ